ALIC/WEEKLY

週報「海外駐在員情報」


平成17年10月25日号(通巻694号)


◎EU、鳥インフルエンザ拡大防止に向け対策を協議(full story)

【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成17年10月19日発】フードチェーン・家畜衛生常設委員会は10月14日、加盟
国に対し農場での鳥インフルエンザ拡大防止のため、湿地や渡り鳥の飛行経路などのリスクが高い地域に
おいて、野鳥と家きんの接触によるリスクの低減を求める強化策を承認した。また、鳥インフルエンザの
感染が拡大しつつある中、EUでは各国の閣僚が集まる理事会において対策を協議している。10月18日に
は、特別外相理事会が開催され、国際的な協力が必要であることなどを確認した。

◎WTO農業交渉における米国提案(full story)

【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成17年10月19日発】米国通商代表部は10月10日、世界貿易機関(WTO)の
農業交渉における米国提案の概要を公表した。関税などの削減については二段階方式とし、米国が最も厳
しいとされる国内支持について、自国の黄の政策を60%削減することなどを提案している。

◎FSANZ,食品原産国表示規則改定案固まる(full story)

【シドニー駐在員 井上 敦司 平成17年10月20日発】豪州・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)
は10月5日、食品の原産国表示に関する最終改定案を発表した。この案の採用が決定されれば、すべての
パッケージ食品には原産国が明記され、また豚肉や果実、野菜などの一部の非パッケージ食品についても
同様に原産国の明記が要求される。豚肉業界からは輸入量の増加が懸念され、輸入物と国産物との差別化
へ強い要望があった。

◎祭日シーズンを迎え価格監視強化(マレーシア)(full story)

【シンガポール駐在員 斎藤 孝宏 平成17年10月19日発】複数の民族で構成されるマレーシアでは、各民族の
宗教により多くの祭日があり、これから祭日の多い季節(フェスティバルシーズン)を迎える。政府は食
料品の需要が増加するこの時期に不当に高い価格での販売を抑制するため、主要な食品に価格統制を行い、
市場での価格が一定以下になるよう監視を行っている。一方、監視対象外の豚肉価格は、昨年来の高価格
となっており、その影響に警戒感が出ている。


◎ブラジル中西部のMS州で口蹄疫が発生(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 横打 友恵 平成17年10月19日発】ブラジル農務省(MAPA)は10月10日、口蹄疫ワク
チン接種清浄地域であるマットグロッソドスル(MS)州南部のエルドラド郡における口蹄疫(血清型O) 
発生が確認され、また17日には同郡とパラグアイ国境地帯にあるジャポラン郡で新たに発生が確認された
ことを公表している。


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