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NPPC、WTO農業交渉との関係で現行農業法の延長を検証 全国豚肉生産者協議会(NPPC)は3月7日、同月2日から4日までミズーリ州カンザスにて 定期大会を開催し、今次定期大会では今後の課題として以下の決議が採択されたことを公表した。 ・米国議会による2007年農業法の草案の作成を現在行われているWTO農業交渉が終了まで延期す ることのメリットについて検証すること ・豚肉生産者が全国家畜個体識別システム(NAIS)を支持し、自らの報告や記録システムを改 善するために自農場の登録を行い、米国農務省(USDA)が個々の家畜個体識別に対する取り 組みを受け入れること ・養豚産業の要請に合うよう、USDA動植物検疫局の予算の増額を支持すること ・生産者がパッカーと結び得る契約の形態を制限する事前供給改善法に反対すること ・と畜場で食肉検査の結果、廃棄処分となる家畜に対する生産者の懸念を解決するため、USDA 食品安全検査局と協力していくこと ・昨年9月に失効した価格報告義務法を、透明性の確保と適正な価格の反映のため、これの再承認 を支持するとともに対象の見直しを行うこと ・連邦法のいくつかにおいて家畜ふん尿が環境汚染源ではないことなどを明確にすること ・連邦政府に米加間の国境を移動する豚の家畜輸送車の清掃に関する速やかな進行の確立を求める こと ・USDAによる豚肉・豚内臓肉の輸出に関する報告の恒常化を求めること ◎カナダ食品検査庁4例目のBSE陽性の疫学調査を終了 カナダ食品検査庁(CFIA)は3月3日、同庁が1月22日にBSE陽性であることを確認した 牛に関する疫学調査を終了した。当該牛は2000年4月15日生まれのホルスタイン種とヘレフォード 種の交雑種雌牛で、と畜の時点で69カ月齢(約6歳)であった。 生産農場は、酪農と肉用子牛生産を行っている。カナダ全国BSEサーベイランスプログラムの 一環として、1月12日にアルバータ州の開業獣医師により採材が行われ、アルバータ州の検査施設 においてスクリーニング検査陽性となったために、連邦政府のBSE同定施設にサンプルが送付さ れ、確定診断が行われた。 当該疫学調査は、当該牛が症状を示す前の2年間に生産された産子2頭と同居牛(当該牛の誕生 の前後1年間に同じ農場で生産された牛)156頭について行われた。 産子のうち1頭は生産農場で飼養されており、ほかの1頭は他農場に転売された後、当該農場で 死亡していた。同居牛のうち、38頭は生産農場で飼養され、27頭は生産農場で既に死亡し、90頭は 他農場に転売された後死亡またはと畜されていた。 生産農場で飼養されていた産子および同居牛計39頭ならびに他農場で飼養されていた同居牛1頭 についてBSE検査を実施したがいずれも陰性であった。CFIAは当該牛に給与された飼料の汚 染が有力な感染経路と考え、飼料原料、製造、輸送、貯蔵における汚染の可能性について詳細な調 査を行ったが、汚染源を特定するには至らなかったとしている。【ワシントン駐在員 犬飼 史郎 平成18年3月8日発】
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