週報「海外駐在員情報」

平成18年11月14日号（通巻744号）

◎ＤＥＦＲＡ、家畜遺伝資源の保護に関する行動計画を公表（イギリス） (full story)  
                                                             
【ﾌﾞﾘｭｯｾﾙ駐在員 山﨑 良人 平成18年11月８日発】 イギリス環境・食料・農村地域省（ＤＥＦＲＡ）は11
月７日、家畜遺伝資源を保護するための行動計画を公表した。イギリス原産の牛、豚、ヒツジ、家きんなど
の品種は130種を超え、これらの品種は、起源となる地域に強く根付いており、その地域の経済や文化の発
展に大きく貢献しているが、家畜遺伝資源の保護については、分化した品種の拡大や、繁殖生産者の経済的
な問題により、脅かされている現状にある。

◎米国産牛肉の輸入禁止措置、コロンビアおよびペルーが解除 (full story)

【ﾜｼﾝﾄﾝ駐在員 郷 達也 平成18年11月７日発】米国農務省（ＵＳＤＡ）のジョハンズ農務長官および米国通
商代表部（ＵＳＴＲ）のシュワブ通商代表は11月３日、コロンビアおよびペルーが米国におけるＢＳＥ発生
以降継続していた米国産牛肉の輸入禁止措置を解除したことに関し、これを歓迎する声明を発表した。一方、
全米肉牛生産者・牛肉協会（ＮＣＢＡ）は、今回の輸入再開は両国とのＦＴＡ交渉において年明けに既に合
意されていた事項にすぎないとするとともに、高水準の関税が引き下げられなければ米国の生産者にとって
大きな経済的メリットはないとしている。

◎９月末のフィードロット飼養頭数、減少に転じる(豪州)  (full story)

【シドニー駐在員 井田 俊二 平成18年11月９日発】豪州フィードロット協会（ＡＬＦＡ）は11月７日、豪
州食肉家畜生産者事業団(ＭＬＡ)との共同調査による四半期ごとの全国フィードロット飼養頭数調査結果を
公表した。これによると、2006年９月末現在の飼養頭数は、前回の調査（2006年６月末現在）と比べて6.3
％減の88万１千頭となり、最近二度の調査で過去最高の飼養頭数を更新しているものの減少に転じた。一方、
フィードロット収容可能頭数は、113万２千頭と前回の調査をわずかに上回り（0.03％増）、前回に続いて
過去最高を更新した。    
    


◎大規模洪水で農業中心に被害（タイ）  (full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員 斎藤 孝宏 平成18年11月９日発】タイでは８月下旬から10月下旬まで北部や東北部を中心
に続いた降雨により、大規模な洪水が発生した。広範にわたる地域が冠水し、多くの人命が失われるととも
に農業では米作中心に被害が拡大した。畜産に関しては、乳牛の飼料不足のほか、豚の水死が報告されてい
る。政府は被害農家への補償や借り入れ資金に対する金利の免除などの対策を計画している。           



◎生乳価格をめぐる対立が深まるアルゼンチン  (full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員 松本 隆志 平成18年11月８日発】2005年７月の乳製品の輸出税引き上げに伴い生乳価格
は引き下げられたが、本年８月に乳製品の輸出税が引き下げられたことから、乳業会社に対して、酪農経
営者は生乳価格の引き上げを強く要求している。酪農経営者は小売価格を引き上げることなく生乳価格を引
き上げるべきだとの訴えに対し、乳業会社は収益が悪化していると答えている。
                   







元のページへ戻る