週報「海外駐在員情報」


平成19年6月26日号(通巻772号)


◎オーガニックに関する新たな規則に合意(EU)(full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員 和田 剛 平成19年6月20日発】EUの農相理事会は6月12日、オーガニック生産
およびオーガニック製品の表示に関する新たな規則について合意に達した。新たな規則には、オーガニッ
ク生産に関する基本的なルールに加え、義務的な表示方法や輸入製品に対する新たなルールなどが盛り込
まれている。なお、最大の争点となっていたオーガニック製品への偶発的に混入するGMOの許容含有率
については、当初の欧州委員会の提案どおり0.9%となった。 

◎米国の豚肉生産者団体、自主的な豚肉品質保証プログラムを強化(full story)

【ワシントン駐在員 唐澤 哲也 平成19年6月20日発】全米豚肉ボードは6月7日、現在、豚肉チェック
オフ制度の一環として実施している豚肉品質保証プログラムと肉豚福祉保証プログラムを一本化した「豚
肉品質保証プラス(PQAプラス)プログラム」の実施を公表した。このPQAプラスは、従来のプログ
ラムの改善を図るため、@生産者教育、A肉豚を飼養する施設の評価、B第三者機関による査察―を強化
することを主要な柱としており、本年6月より利用可能となっている。         

◎2007/08年度の冬穀物生産見通し、3千万トン台に回復(豪州) (full story)                                
 
【シドニー駐在員 横田 徹 平成19年2月21日発】豪州農業資源経済局(ABARE)は6月19日、四半
期ごとに発表している最新の穀物生産見通しを発表した。これによると、2007/08年度(7〜6月)の冬
穀物生産量は、前年度比2.4倍の3,701万トンと大幅に増加して3千万トン台に回復するとともに、作付面
積も同10%増の2,044万ヘクタールと予測している。 

◎減少傾向が続く家きん飼養羽数(ベトナム)(full story)

【シンガポール駐在員 林 義隆 平成19年6月21日発】ベトナム農業農村開発省(MARD)は、2001年
から2006年までの家きんの飼養状況を公表した。2006年における家きんの飼養羽数は前年比2.4%減の2
億1,400万羽となり、ブロイラーや地鶏などのニワトリが1億5,200万羽、アヒルなどそのほかの家きんが
6,200万羽となっている。過去5年間における家きんの飼養羽数の推移をみると、飼養羽数が最も多かっ
たのは2003年の2億5,400万羽であるが、同年の12月下旬以降発生した鳥インフルエンザ(AI)の影響
から減少傾向が続いている。  

○AI感染地域が拡大      

◎ロシア向け輸出食肉の流通管理を厳格化(ブラジル)(full story)

【ブエノスアイレス駐在員 松本 隆志 平成19年6月20日発】ブラジル農務省(MAPA)は、6月11日に、ロ
シアに輸出される家畜および畜産物の流通管理について、@国際衛生証明書のデジタル認証制度の実施、
A畜産物の一次梱包材へのMAPA農牧防疫局検査済シールの貼付など、ロシアに輸出される家畜および
畜産物の流通管理を7月1日から厳格化することを発表した。輸出認可されていない牛肉が輸出されてい
るというロシア政府の指摘を踏まえた措置であるが、EUからも同様の点を指摘されていることから、コ
ンプライアンス順守の徹底は火急の課題となっているとみられる。  


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