週報「海外駐在員情報」

平成19年3月13日号（通巻758号）

◎欧州議会、より厳格なオーガニックの規則を要望 (full story)  
                                                             
【ブリュッセル駐在員　山﨑 良人　平成19年３月７日発】 欧州議会の農業・農村開発委員会は２月27日、2005
年12月に欧州委員会から提案されたオーガニック生産とその製品の表示に関する規則案に対する欧州議会の報告
書に合意した。同委員会は、消費者に対して、確実にオーガニック製品を保証するため、ＥＵのロゴと「ＥＵ－
オーガニック」との表示の両方の使用を義務、オーガニック製品への、偶発的に混入する遺伝子組み換え体の許
容を認めないことを主張している。

◎米国農務省、2007年度の農産物輸出額が史上最高水準になると予測 (full story)

【ワシントン駐在員　郷 達也　平成19年３月７日発】 ジョハンズ米農務長官は３月１日、ワシントンで行われ
た米国農務省主催の農業観測会議で講演を行い、2007年度（2006年10月～2007年９月）の農産物輸出額が史上最
高の780億ドルに達するとの予測を公表した。この水準は前年度実績を93億ドル上回るものであり、特に、トウ
モロコシ需要の増大などによる穀物および油糧種子の輸出額の増加が大きく貢献するとしている。なお、畜産物
についても、前年度を12億ドル上回るものと予測している。

◎クオータ品目に対する独占輸出権の見直しを開始（ＮＺ） (full story)                                
 
【シドニー駐在員　横田 徹　平成19年３月５日発】 ニュージーランド（ＮＺ）政府のアンダートン農相は２月
26日、現在、フォンテラ社のみに与えられているクオータ品目の乳製品独占輸出権について、廃止を含めた協議
を開始することを発表した。これにより、前身のデイリー・ボード時代から残っていた唯一の既得権が終了を迎
えることになる。
 
○フォンテラ社、2006/07年度の支払乳価を引き上げへ

◎ＡＩが東南アジアの各地で再発(full story)

【ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ駐在員 斎藤 孝宏　平成19年３月８日発】東南アジアにおける高病原性鳥インフルエンザ（ＡＩ）の
発生は2003年以来とされているが、それから４年後の現在でも各地で発生が報告されている。最近では、インド
ネシアやベトナム、タイのほかにミャンマーやラオスでも再発が確認されており、ラオスにおいては、今年に入
ってインドネシア以外で初の死亡者が発生した。このような中、ＡＩが未発生の国や終息している国はＡＩ発生
への警戒を強化している。

◎アルゼンチン、乳製品向け輸出税の制度を改定 (full story)

【ﾌﾞｴﾉｽｱｲﾚｽ駐在員　横打 友恵　平成19年３月７日発】アルゼンチン政府は、「国内市場向け乳製品価格安定化
計画」を定めた経済生産省決議第61／2007号（２月８日付け）を官報に公告した。この中で、粉乳の輸出税に係
る制度も改定され、これまで輸出額の10％であったが、これを輸出額の５％を最低とし、輸出額（ＦＯＢ価格）
が政府の定める基準価格を超過した場合、輸出税の割合が増加する算定式を定めている。 

○2006年の乳製品輸出は好調

週報「海外駐在員情報」

平成19年3月13日号（通巻758号）

元のページへ戻る