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大豆生産量は史上最高の予測を2カ月連続で更新 

米国農務省、2009年産トウモロコシの生産量予測をわずかに引き下げ、
大豆生産量は史上最高の予測を2カ月連続で更新 

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)が11月10日に公表した11月の世界農産物需給推計の月次報告によると、米国における2009/10穀物年度(2009年9月〜2010年8月。以下、「2009/10年度」)のトウモロコシ生産予測量は、11月1日現在の全国作況調査を反映して、前月予測(130億1800万ブッシェル)を9700万ブッシェル引き下げ、前年度を6.8%上回る129億2100万ブッシェルになると予測されている。

 生産予測量が下方修正された要因としては、収穫面積は前月の予測と変わらないものの、グレートプレーンズやコーンベルトに押し寄せた寒気の影響を受け、主産地であるイリノイ州やアイオワ州の1エーカー当たりの収量が引き下げられたことが考えられる。しかし、単収は前年度を5.8%上回り、依然として史上最高値となっている。また、生産予測量についても下方修正されたものの、2007/08年度に次ぐ史上2番目となる予測となっている。

 同報告では、2009/10年度のトウモロコシの生産量が前月から下方修正されたことなどから、期末在庫は前月の予測を4700万ブッシェル下回る16億2500万ブッシェル、 生産者販売価格は前月の予測から1ブッシェル当たり20セント上げて3.25〜3.85ドルになると予測されている。

 なお、トウモロコシの価格については飼料穀物の需給のみならず燃料用エタノール原料向け需要の影響も受ける。現在ガソリンへの混合率の上限が10%とされているが、今後、上限が引き上げられる見込みとなっている。エタノールの混合率の見直しがトウモロコシ価格に与える影響が注目される。

 大豆の需給見通しについては、1エーカー当たりの収量が前月の予測を0.9ブッシェル上回る43.3ブッシェルとなり、生産量は前月予測した32億5000万ブッシェルをさらに6900万ブッシェル引き上げて、33億1900万ブッシェルと前年度を11.9%上回る史上最高となると予測されている。

 消費量については、輸出向けを2000万ブッシェル引き上げるなど総消費量は2600万ブッシェル上方修正されている。しかしながら、総供給量が6700万ブッシェル上方修正されたことから、2009/10年度の期末在庫は前月の予測から4000万ブッシェル増の2億7000万ブッシェルと予測されている。

 期末在庫は上方修正されたものの、先物価格が強含みで推移していることに影響を受け、2009/10年度の生産者販売価格は、前月の予測から1ブッシェル当たり20セント上げて8.20〜10.20ドルになると予測されている。
(表)米国における主要飼料穀物の需給見通し
(参考)世界の主要飼料穀物の需給見通し
【中野 貴史 平成21年11月10日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 調査課 (担当:藤井)
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