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欧州委、次期TSEロードマップにおいてBSE検査月齢の変更の可能性検討を表明

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ダッリ委員がBSE検査対象の見直しに関するベルギー代表からの質問への答弁において言及

 欧州理事会のプレスリリース(注1)によれば、2010年2月22日にブリュッセルで開催された農相理事会の場において、ジョン・ダッリ委員(保健・消費者政策担当)が、既に16加盟国(注2)において48カ月齢以上に引き上げられている食用に供される牛に対するBSE検査の対象月齢について2010年春にも公表される予定となっている今後5年間の伝達性海綿状脳症(TSE)対策の行動計画となる次期TSEロードマップ(2010-2015)の一要素として検討の対象となる旨表明した。

 この答弁は、ベルギー代表が、食用に供される牛に対するBSE検査については、(1)検査対象月齢の下限を現在の48カ月齢から60カ月齢(注3)に引き上げる、(2)BSE検査の対象を2004年1月1日以前に出生した牛に限定するかのいずれかの対応を採るべきとの質問に対するもので、欧州委員会としては、BSE検査の対象の見直しを含め、TSEに係る現行の措置をこれまで得られた知見に基づき見直す方針とみられる。
(注1): 2995th Council meeting Agriculture and Fisheries Brussels, 22 February 2010
(http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cms_data/docs/pressdata/en/agricult/113001.pdf)
(注2): EU15以外の加盟国でもBSE検査対象を48カ月齢以上に引き上げる動きが拡大
(http://lin.alic.go.jp/alic/week/2010/eu/eu20100106.htm)
(注3): 欧州食品安全機関(EFSA)がBSE検査対象月齢の見直しに関する報告書を公表
(http://lin.alic.go.jp/alic/week/2008/eu/eu20080722.htm)
【前間 聡 平成22年2月23日発】
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