鶏卵
(1) 消費
ゆるやかな増加
・ 鶏卵消費は、61、62年度は、供給増による価格の低下とこれに伴う鶏卵利用の
多用化から増加したが63年度以降は消費水準が世界的にも最高水準にあることか
ら微増に留まっている。(平成元年4月〜2年2月0.7%増)。
・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、62、63年度は、小売価格の大幅な低
下により、前年度をわずかに上回る水準となった。しかし、本年度に入ってやや
前年水準を下回って推移している。
(2) 生産
61、62年度の急増後、ゆるやかな増加へ
・ 鶏卵の生産は、61、62年度は配合飼料価格の引下げ、鶏卵価格の回復等により
急増したが、その後鶏卵価格の低下もあってゆるやかな増加に転じている。(元
年4月〜2年2月0.7%増)。
・ なお、採卵用ひなのふ化羽数は、かなり前年を下回っており(元年4月〜2年2月、
前年同期比6.1%減)3〜5月にかけても、前年を下回るものと予想されている。
(3) 輸入
わずか
・ 輸入は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の1〜2%とわずかである。
(4) 価格
回復傾向へ
・ 61年度に生産が急増したため、卸売価格は62年初め以降低下し、62年度は前年
度を大幅に下回った。
・ その後も63年7月までは前年を下回る水準であったが、鶏卵生産量の減少等か
ら8月以降前年を上回り、平成元年度に入っても前年を上回り、回復傾向にあり、
とりわけ本年2月は、前年同月比5割高となっている。
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