鶏卵


(1) 消費
 ゆるやかな増加

・ 鶏卵消費は、61、62年度は、供給増による価格の低下とこれに伴う鶏卵利用の
 多様化から増加したが、63年度以降は消費水準が世界的にも最高水準にあること
 から微増に留まった(63年度0.8%増、元年度0.5%増)。

・ 2年1月以降は、前年をわずかに下回る水準で推移している。

・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、62、63年度は、小売価格の大幅な低
 下により、前年度をわずかに上回る水準となった。しかし、63年8月以降、前年
 水準をおおむね下回って推移しており、5月も前年同月水準を割込んだ(前年同
 月比3.7%減)(図35)。

(2) 生産
 ゆるやかな増加から微減へ

・ 鶏卵の生産は、61、62年度は配合飼料価格の引下げ、鶏卵価格の回復等により
 急増したが、63、元年度は、鶏卵価格の低下もあってゆるやかな増加にとどまっ
 た(63年度0.4%増、平成元年度0.6%増)。しかし、元年1月以降は、前年を下
 回って推移しており、6月も前年同月比1.5%減となった(図36)。

・ なお、採卵用ひなの出荷羽数は、62年度以降前年を下回って推移しており(元
 年度4.9%減)、8〜9月も前年を2%程度下回るものと見通される。

(3) 輸入
 わずか

・ 輸入は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の1〜2%とわずかである。

(4) 価格
 回復傾向

・ 61年度に生産が急増したため、卸売価格は62年初め以降低下し、62年度は前年
 度を大幅に下回った。

・ その後も63年7月までは前年を下回る水準であったが、鶏卵生産量の減少等か
 ら8月以降前年を上回り、回復傾向にあったが、年明け以降若干弱含みで推移し
 ている(6月188円/kg、前年同月比1.1%減)(図38)。


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