国内畜産物需給の要約と6月の特徴


−牛乳・乳製品− 

 高い伸びを示していた生乳生産の伸び率は低下の傾向。一方、飲用需要は好天に
恵まれ改善。

 この結果、乳製品生産の伸びは鈍化から減少へ。しかし、引き続き適切な生乳の
計画生産の実施が望まれるところ。

6月の特徴
・ 生乳生産は元年12月以降月を追って伸びが鈍化しており、6月は前年同月比1.6
 %増。

・ 飲用向け処理量は3.7%増と顕著な回復。

・ この結果、乳製品向け処理量は1.9%増の減少。価格は、バターはほぼ前月並み、
 脱粉も低落のペースは鈍化。

−牛    肉−

 牛肉の輸入は、2年度に入り前年度水準を大幅に下回っているものの、輸入牛肉
の卸売価格は、やや弱含み。反面、国産牛肉の生産は乳牛のと畜減により減少が続
いているが、和牛の生産増、乳牛の生産が底を打ったとみられること等から下げど
まり感も。価格は比較的堅調に推移してきたが、裾物中心に弱含みへ。子牛価格は
弱含みへ。

6月の特徴
・ 生産量は前年同月比3.0%減と依然低水準。

・ 推定出回り量は3.7%増と好調。

・ 年明け以降低下していた子牛価格は雄、雌ともに下げどまり。乳雄子牛、ヌレ
 子は大幅な低落。

−豚    肉−

 わずかながら伸びを示していた生産も横ばいに。年明け以降高水準で推移した輸
入も一服。卸売価格は、おおむね安定的に推移。

6月の特徴
・ 生産、輸入、推定出回り量とも、前年割れ。

・ 在庫の積増しも頭打ち。

・ 卸売価格は543円/kgと堅調。

−鶏    肉−

 生産はおおむね横ばいで推移。輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、かな
り回復。

6月の特徴
・ 生産は前年同期比99.2%と前年並み。

・ 輸入は前年6月が低水準にあったことから35.9%増と急増。

・ 在庫が積増しされたため、推定出回り量は前年同月比98.6%と微減。

・ 卸売価格は、233円/kgと、昨年秋以降の水準を維持。

−鶏    卵−

 鶏卵生産は、伸びからわずかな減少へ。このため卸売価格は、回復傾向。

6月の特徴
・ 生産は年明け以降連続して前年割れ。

・ 卸売価格は188円/kgと弱含み。


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