鶏肉
(1) 消費
伸びは鈍化はしているものの引き続き増加
・ 鶏肉の消費量は、最近伸びは鈍化しているものの、引き続き増加している(63
年度3.7%増、元年度1.0%増)。
・ 2年度の推定出回り量は、4月は前年同月比8.0%、5月は4.0%と高い伸びを示
しており、消費は堅調に推移している(図26)。
・ 全消費量の3割強を占める家計消費量は、58年度以降は横ばい傾向であったが
63年度以降、やや減少傾向で推移している。これまで堅調に推移してきた加工仕
向量は、4月、5月と前年を下回った(図27)。
(2) 生産
低い伸び
・ 鶏肉の生産は、需要の伸びに対応して増加してきたが、卸売価格の低迷等によ
り、60年度以降伸びが鈍化し、63、平成元年度は、横ばいで推移してきた。元年
11月以降は、前年度をわずかに下回って推移してきたが、4月、5月と前年水準を
上回った(図28)。
・ ブロイラー用ひなの出荷羽数は元年度は前年度を若干下回る水準で推移してお
り、平成元年(暦年)のブロイラー出荷羽数は729百万羽と前年を下回った(2.0
%減)。しかし、一戸当たり出荷羽数は、出荷戸数の減少により前年を2.8%上
回った。
2年度に入ってもふ化羽数は前年を下回って推移しており、6〜8月も前年を1〜
3%下回って推移するものと見通される。
(3) 輸入
平成元年度に入って伸びは鈍化
・ 輸入は、61年度以降63年度まで円高等により大幅に増加した。
平成元年度は、輸出国の高値基調、円安基調により伸びが鈍化した(対前年度
比8.7%増)。
・ 2年度に入ってからは、前年4月の輸入が高水準であったこともあり、4月、5月
と2ヶ月連続して前年水準を下回った(図29)。
(4) 価格
平成元年度に入って大幅に回復
・ 卸売価格は、57年度以降、特に62年度には、円高の進行もあり、輸入が急増し
たことにより大幅な下落となった。
・ 平成元年度は輸入物の価格上昇等により前年度をかなり上回り(前年度比16.1
%増)、2年度に入っても230円/kg台を維持している(5月231円/kg、前年同月
比9.5%高)(図30)。
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