鶏肉


(1) 消費
 伸びは鈍化はしているものの引き続き増加

・ 鶏肉の消費量は、最近伸びは鈍化しているものの、引き続き増加している(63
 年度3.7%増、元年度1.7%増(図20))。

・ 全消費量の3割強を占める家計消費量は、58年度以降は横ばい傾向であったが63
 年度以降、やや減少傾向で推移している(図21)。

(2) 生産
 低い伸び

・ 鶏肉の生産は、需要の伸びに対応して増加してきたが、卸売価格の低迷等によ
 り、60年度以降伸びが鈍化し、63年度は前年度並みとなった。平成元年度は、前
 年度をわずかに上回る水準で推移してきたが11月以降は、前年度をわずかに下回
 って推移し、年度全体では0.3%増にとどまった(図20)。

・ ブロイラー用ひなの出荷羽数はおおむね前年度並で推移(3月前年同月比0.2%
 減)している。

(3) 輸入
 平成元年度に入って伸びは鈍化

・ 輸入は、61年度以降63年度まで円高等により大幅に増加した。

  平成元年度に入って、輸出国の高値基調、円安基調により伸びが鈍化した(対
 前年度比8.7%増(図20))。

(4) 価格
 平成元年度に入って前年水準を上回る水準

・ 卸売価格は、57年度以降、特に62年度には、円高の進行もあり、輸入が急増し
 たことにより大幅な下落となった。

・ 63年度は、国内生産量は前年度並みとなったものの、輸入量の増加により引き
 続き下落した。しかし、平成元年度は輸入物の価格上昇等により前年度をかなり
 上回った(図22)。


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