鶏卵


(1) 消費
 ゆるやかな増加

・ 鶏卵消費は、61、62年度は、供給増による価格の低下とこれに伴う鶏卵利用の
 多用化から増加したが63年度以降は消費水準が世界的にも最高水準にあることか
 ら微増に留まっている。(63年度0.8%増、元年度0.5%増(図23))。

・ 全消費量の約6割を占める家計消費量は、62、63年度は、小売価格の大幅な低
 下により、前年度をわずかに上回る水準となった。しかし、本年度に入ってやや
 前年水準を下回って推移している(図24)。

(2) 生産
 61、62年度の急増後、ゆるやかな増加へ

・ 鶏肉の生産は、61、62年度は配合飼料価格の引下げ、鶏卵価格の回復等により
 急増したが、その後鶏卵価格の低下もあってゆるやかな増加に転じている(63年
 度0.4%増、平成元年度0.6%増(図23))。

・ なお、採卵用ひなのふ化羽数は、かなり前年を下回っている(元年4月〜2年2
 月、前年同期比6.1%減)。

(3) 輸入
 わずか

・ 輸入は、卵黄、卵白等はあるものの、総消費量の1〜2%とわずかである。

(4) 価格
 回復傾向

・ 61年度に生産が急増したため、卸売価格は62年初め以降低下し、62年度は前年
 度を大幅に下回った。

・ その後も63年7月までは前年を下回る水準であったが、鶏卵生産量の減少等か
 ら8月以降前年を上回り、平成元年度に入っても前年を上回り、回復傾向にある
 (図25)。


元のページに戻る