国内畜産物需給の要約と今月の特徴


−牛乳・乳製品− 

 生乳生産の伸びは若干鈍化しているものの依然高い伸びを維持。一方、飲用需要
は伸び悩み。

 この結果、乳製品生産は急増、適切な生乳の計画生産の実施が課題。

今月の特徴
・ 生乳生産は12月以降月を追ってわずかではあるが伸びが鈍化し、3月は前年同
 月比3.6%増。

・ 飲用向け処理量は引き続き低い伸び(1.0%増)

・ 乳製品向け処理量は2月に続き1けた台の伸びにとどまったが、価格は、バター、
 脱粉とも続落。

−牛    肉−

 牛肉の輸入は、前年度に引続き大幅増加を続け、輸入牛肉の卸売価格は、やや弱
含み。反面、国産牛肉の生産は乳牛のと畜減もあって減少が続き、価格も堅調に推
移。子牛価格は高水準。

今月の特徴
・ 3月の国内生産量は前年同月比11.1%減。

・ 推定出回り量も前年3月が高水準であったこともあり、前年割れ。

・ 子牛価格は雄、雌ともに前月に引き続き低下。

−豚    肉−

 生産はわずかな伸びにとどまり、一時低水準で推移した輸入も年明け以降高水準
にある。卸売価格は、おおむね安定的に推移。

今月の特徴
・ 生産、推定出回り量とも前年割れ。

・ 輸入は2月を上回る勢いで増加。在庫も積増し。

・ 卸売価格はほぼ前月水準(460円/kg)。

−鶏    肉−

 生産はずかな増加にとどまり、輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、かな
り回復。

今月の特徴
・ 生産は5ヵ月連続して前年割れ。

・ 輸入は前年3月が低水準であったこともあり、急増。

−鶏    卵−

 鶏卵生産は、わずかな伸びにとどまり、このため卸売価格は、回復傾向。

今月の特徴
・ 生産は3ヵ月連続して前年割れ。

・ 卸売価格は3月219円台/kgと200円を上回ったものの前年同期比34%高と堅調。


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