豚肉
(1) 消費
引き続き増加傾向で推移
・ 豚肉の消費量は、引き続き増加傾向で推移している。
・ 7月の推定出回り量は、生産、輸入とも低水準であったにもかかわらず、前年
同月比2.8%増と前年を上回り、4〜7月でも2.5%増と増加傾向にある(図22)。
・ 家計消費は、近年減少傾向が続いたが、平成元年度はわずかながら前年度水準
を上回り(前年度比0.7%増)、2年度に入っても同様の傾向で推移している
(図23)。
・ 加工用需要は、近年伸び率は鈍化しているものの需要拡大の中心的役割を果た
してきた。しかし2年度に入ってからは前年同期を若干下回る水準で推移してい
る(図23)。
(2) 生産
年間110万トン台で安定的に推移
・ 60年度以降、110万トンを若干上回る水準で安定的に推移してきたが、2年度に
入り4月はほぼ前年水準で推移したものの、5月以降は前年同期を下回って推移し
ており、4〜7月は対前年同期比1.5%減と前年同期を下回った(図24)。
(3) 輸入
増加からやや減少へ
・ 輸入は、62年度に円高、加工用需要の増大等の影響もあり大幅に増加したが、
その後伸び率は鈍化しており、元年度は、8.1%の伸びとなった。
・ 平成元年7月以降9月までサルファメタジンの検出による台湾産の減少もあって
前年水準を下回って推移したが、元年10月以降、再び増加に転じた。2年に入っ
て高い伸びを続けていたが、6月以降前年水準を大きく割り込み(7月前年同月比
10.7%減、図25)この結果、昨年夏以降増大してきた在庫水準は、ようやく頭打
ちとなり、7月には前月を約7千トン下回った(図26)。
(4) 価格
おおむね安定的に推移
・ 卸売価格は近年、季節的な変動を伴いつつもおおむね安定価格帯の範囲内で安
定的に推移してきた。
・ 元年11月以降、卸売価格は強含みで推移しており、7月には、614円/kgと安定
上位価格を上回った(図27)。この傾向は、8月に入っても継続しているものと
思われる。
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