鶏肉


(1) 消費

 伸びは鈍化しているものの引き続き増加

・ 鶏肉の消費量は、最近伸びは鈍化しているものの、引き続き増加している。2
 年度に入って推定出回り量は、前年水準をはさんで変動しているものの、4〜2月
 では前年同期比0.7%増(3年2月99.2%)となっており、消費は安定的に推移し
 ているものとみられる(図36)。

・ 鶏肉の消費構成のうち、約1/3を占める家計消費は、63、元年度と2年続けて
 前年度を下回り、2年度に入ってからも前年を下回って推移している(4〜1月前
 年同期比96.6%)が、減少幅は縮小の傾向にあり(3年1月前年同月比99.3%)、
 回復のきざしをみせている。

  一方、近年、順調に増大してきた加工仕向は2年度に入ってからはほぼ前年を
 下回って推移しており4〜1月では対前年同期比2.2%減となっている(図37)。

(2) 生産

 横ばい傾向が継続

・ 63、平成元年度は、横ばいで推移した鶏肉の生産は、2年度に入ってからも、
 おおむね同様の傾向で推移しており、4〜2月は前年同期比99.3%と前年水準をわ
 ずかに下回った(図38)。

・ ブロイラー用ひなの出荷羽数は63年度以降は前年度を若干下回る水準で推移し
 ており、2年度に入っても同様の傾向で推移している(3年2月前年同月比95.2%)。

・ 4月及び5月のブロイラー用ひなの出荷羽数はそれぞれ、前年同月並み、前年同
 月比3%減と見通され、また、ブロイラー出荷羽数はそれぞれ、前年同月並み、2
 %減と見通されている。

(3) 輸入

 元年度以降伸びは大幅に鈍化

・ 元年度に伸びが鈍化した輸入は、2年度に入ってからは、月によって大きなバ
 ラつきはあるもののおおむね前年を若干上回る水準で推移している(4〜2月前年
 同期比101.0%、2月108.8%)(図39)。

  この結果、3年2月末在庫は、52千トンと前月に比べ約2千トン増加した(図40)。

(4) 価格

 2年度に入っても強含み

・ 57年度以降下落していた卸売価格は、元年度に上昇に転じ、2年度に入っても、
 強含みで推移している(3年2月249円/kg、前年同月比110.2%)(図41)。


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