国内畜産物需給の要約と2月の特徴

−牛乳・乳製品−　

　8月以降11月まで前年比マイナスを続けた生乳生産は、その後わずかに増加へ。
一方、飲用需要は好天に恵まれ引き続き好調。

　この結果、乳製品生産の伸びは減少が続く。これを受けて畜産振興事業団はバタ
ー、脱脂粉乳の輸入・放出へ。

2月の特徴
・　生乳生産は前年同月を上回る（前年同月比100.6％）も、北海道と都府県の差
　は拡大（北海道103.4％、都府県99.0％）。

・　飲用向け処理量は3.1％増と引き続き増加。また、乳製品向け処理量は3.3％の
　減少。

・　この結果、乳製品生産量は引き続き前年を下回り（バター7.9％減、脱脂粉乳
　2.4％減）、価格は、バター、脱脂粉乳とも上昇。

−牛　　　　肉−

　減少が続いていた国産牛肉の生産は、乳牛の生産が回復に転じたこと等から回復
へ。価格はおおむね堅調に推移してきたが、2月に入って弱含みへ。

　輸入牛肉の卸売価格は、総じて弱含み。昨年後半にかけて回復した子牛価格は年
明け以降弱含みに。

2月の特徴
・　推定出回り量は前年同月比108.9％と引き続き好調。

・　生産量は前年同月比101.1％と増加。

・　価格は、中心価格付近まで低下。（3月に入って安定上位価格近くまで回復。）

・　子牛価格は総じて弱含み。

−豚　　　　肉−

　わずかながら伸びを示していた生産も横ばいから下落に。昨年夏より低迷してい
た輸入は回復へ。昨年9月以降下落していた卸売価格は、調整保管等により回復へ。

2月の特徴
・　推定出回り量は、前年同月比98.2％。

・　生産は前年割れ（前年同月比4.5％減）。

・　輸入量は前月に引き続き増加（前年同月比12.1％増）。

・　在庫水準は62千トンへと更に減少。

・　卸売価格は468円／kgと中心価格近くまで回復。

−鶏　　　　肉−

　生産はおおむね横ばいで推移。輸入も伸びが鈍化。この結果、卸売価格は、かな
り回復。

2月の特徴
・　推定出回り量は、前年をわずかに下回る水準（前年同月比99.2％）。

・　生産は微減（前年同月比0.9％減）。

・　輸入は増加（前年同月比8.8％増）。

・　在庫水準は、52千トンと増加。

・　卸売価格は、249円／kgと堅調。

−鶏　　　　卵−

　鶏卵生産は、減少からわずかな増加へ。このため卸売価格は、高水準で安定的に
推移。

2月の特徴
・　生産は前年同月比102.3％とわずかに前年水準を上回る。

・　卸売価格は295円／kgと堅調。

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