牛肉


3万2千トン台に戻った輸入量

消費は堅調

 3年10月の推定出回り量(消費量)は、国内生産量の増加及び在庫品の取り崩し
により、71,573トン(対前年同月比103.6%)となった(図1)。

 10月末の推定期末在庫は、86,616トン(対前年同月比77.6%)と前月より1,970
トン減少した(図2)。うち、輸入品在庫は73,365トン(対前年同月比75.8%)で、
事業団在庫は30,241トンとなっている。


生産は引き続き増加

 生産量は、10月も37,098トン(対前年同月比104.3%)と引き続き増加した(図3)。

 種類別と畜頭数をみると、和牛はめす和牛(対前年同月比107.4%)、去勢和牛
(対前年同月比104.3%)とも増加して、和牛全体では45.2千頭(対前年同月比10
5.6%)となった。乳牛のと畜頭数も、乳おす(対前年同月比102.3%)、乳めす
(対前年同月比103.3%)、乳牛全体で85.0千頭(対前年同月比102.8%)と増加
した。


輸入量は4、5月水準に

 10月の輸入量は、32,509トン(対前年同月比94.9%)と前年同月水準よりは低い
ものの、9月に比べ10,442トンの大幅な増加となった(図4)。その内訳(くず肉、
煮沸肉を除く。)は、チルドは16,352トンと過去最高となり、フローズンも15,730
トンと9月に比べ6,741トン増加した。なお、チルドの割合は51.0%であった。


省令価格は横ばい、乳用種は低水準

 10月の省令価格(東京市場、以下同じ。)は9月に比べ26円/s値を下げ、1,133
円/s(対前年同月比90.7%)となり、11月の速報値でも1,177円/sとほぼ横ば
いで推移している(図5)。

 和牛が相変らず堅調に推移しているのに対し、10月の乳用種の価格は、乳おす
「B−3」1,111円(対前年同月比89.0%)、「B−2」883円(対前年同月比80.8
%)、乳めす「C−1」300円(対前年同月比91.2%)と低水準のままほぼ横ばい
で推移しており、11月の速報値でも乳おす「B−3」1,116円、「B−2」896円、
乳めす「C−1」325円となっている(図6)。

 また、輸入牛肉の価格(国内仲間相場)は、チルドの輸入量が10月よりも増加し
たと推定されることから、11月は北米産チルドがさらに値を下げた。


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