牛肉


減少し続ける輸入量

消費は堅調

 9月の推定出回り量(消費量)は、輸入量の大幅な減少にかかわらず、国内生産
量の増加及び在庫品の取り崩しにより、63,548トン(対前年同月比106.0%)とな
った(図1)。

 9月末の推定期末在庫は、88,586トン(対前年同月比79.8%)と前月より8,788
トン減少した(図2)。うち、輸入品在庫は75,272トン(対前年同月比78.2%)で、
事業団在庫は35,275トンとなっている。


生産は引き続き増加

 枝肉生産量は、9月も32,696トン(対前年同月比105.5%)と引き続き増加した
(図3)。

 種類別と畜頭数をみると、和牛はめす和牛(対前年同月比104.8%)、去勢和牛
(対前年同月比102.1%)とも増加して、和牛全体では37.7千頭(対前年同月比10
3.5%)となった。乳牛のと畜頭数も、乳おす(対前年同月比105.1%)、乳めす
(対前年同月比103.4%)、乳牛全体で75.6千頭(対前年同月比104.3%)と増加
した。


輸入量は大幅に減少

 9月の輸入量は、22,067トン(対前年同月比76.6%)と8月に比べ3,637トン、
前年同月に比べ6,726トンそれぞれ減少した(図4)。その内訳(くず肉、煮沸肉
を除く。)は、チルドは12,694トン、フローズンは8,989トンで、3年4月の自由
化以降減少し続けていたフローズンは1万トンを割り込み、チルドの割合は58.5%
となった。


省令価格は横ばい、乳用種は低水準

 9月の省令価格(東京市場、以下同じ。)は8月に比べ40円/s値を下げ、1,1
59円/s(対前年同月比92.8%)となり、10月の速報値でも1,133円/sとほぼ横
ばいで推移している(図5)。

 和牛が相変らず堅調に推移しているのに対し、9月の乳用種の価格は、乳おす
「B−3」1,112円(対前年同月比89.3%)、「B−2」896円(対前年同月比83.7
%)、乳めす「C−1」324円(対前年同月比100.3%)と低水準のままほぼ横ばい
で推移しており、10月の速報値でも乳おす「B−3」1,111円、「B−2」883円、
乳めす「C−1」300円となっている(図6)。

 また、輸入牛肉の価格(国内仲間相場)は、チルドビーフの輸入量が増加してい
ることから、10月は全体的に値を下げた。


元のページに戻る