牛肉


牛肉輸入量は前年同月比20.7%減

消費はかなり増加

 5、6月に一時低迷していた推定出回り量(消費量)は、7月は71,098トン(前年
同月比110.3%、以下同じ。)となった(図1)。この増加は、国内生産の増、輸入
品の在庫のとりくずしによるところであった。

 量販店では、8月も輸入牛肉と和牛は1〜2割増。乳おすは相変わらず前年を割っ
ているものの、乳おすの低価格から一部量販店では、見直しが行われ、9月以降販
売アイテムを増やすという動きも出ている。

生産は引き続き増加

 枝肉生産量は、6月に引き続き7月も35,199トン(108.9%)と増加した(図2)。
種類別と畜頭数をみると、和牛はめす和牛(110.5%)の伸びが大きく、去勢和牛
(104.6%)も増加して、和牛全体では45.0千頭(107.1%)となった。乳牛のと畜
頭数も乳おす(112.7%)、乳めす(108.7%)とも増加し、乳牛全体で78.1千頭
(110.7%)となった。

6月に続きチルド5割超す

 7月の輸入量は28,059トン(79.3%)と6月より1,401トン増えたものの、前年同
月に比べ7,345トンの減少となった(図3)。その内訳(くず肉、煮沸肉を除く)は、
チルドは13,890トン、フローズンは13,769トンとチルドの割合は5割を超え、6月と
ほぼ同様の傾向を示している。

省令価格は弱含み、乳用種は依然低水準

 7月の省令価格(東京市場、以下同じ。)は6月に比べ159円/kg値を下げ、1,168
円/kg(96.4%)と弱含みとなり、8月の速報値でも1,199円/kgとなっている(図
4)。

 和牛が相変わらず堅調に推移しているのに対し、7月の乳用種の価格は、乳おす
「B−3」1,095円(89.8%)、「B−2」803円(80.9%)、乳めす「C−1」348円
(101.5%)と低水準で推移しており、8月の速報値でも乳おす「B−3」1,110円、
「B−2」886円、乳めす「C−1」334円となっている。


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