鶏肉


前年水準で推移する消費量

 平成3年2月以降前年を若干割り込んでいた推定出回り量(消費量、骨付き肉ベー
ス)は、7月に103.7%(前年同月比、以下同じ。)と前年を上回った(図1)。6月
の家計消費量は減少傾向(総務庁家計調査報告、96.9%)で推移している反面、調
理品、半調理品の業務用等及び加工仕向の需要が伸びている。


生産量も依然減少傾向

 平成3年7月の生産量は、100.3%と前年並であった(図2)。昭和62年度以降生産
量(骨付肉ベース)は140万トンを維持しているものの、3年度に入ってからは減少
基調で推移している。農林水産省統計情報部によると8、9、10月のブロイラー用ひ
な出荷羽数の見込みはそれぞれ98、101、97%と見通している。


増加傾向にある輸入量

 平成3年7月の輸入量(骨付肉ベース)は、6月に引き続いて前年を上回り114.6%
であった(図3)。元年度以降輸入量は30万トンベースであるが、3年度に入ってか
らは業務用、外食等の需要が好調なことから増加基調で推移している。


やや弱含みの卸売価格

 平成3年7月の卸売価格(東京、と体大)は、6月より3円値を下げ246円/kgとな
った。前年同月比では105.1%と他界水準で推移している(図4)。元年度以降上昇
に転じた卸売価格は、ここにきてやや弱含み展開である。なお、8月の速報値では
245円/kg(農林水産省食肉鶏卵課調べ)となっている。


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