鶏卵


引き続き堅調な需要

 平成3年7月の推定出回り量(消費量)は、108.5%(前年同月比、以下同じ。)
と前年をかなり上回った。2年10月以降推定出回り量は前年並みで推移してきたが、
3年4月からは4%以上の伸びを示していた(図1)。総務庁家計調査報告によると、
鶏卵の家計消費量は2年12月以降ほぼ前年並みで推移し、6月は102.6%となってい
る。


増加傾向で推移する生産量

 平成3年7月の生産量は、107.9%と前年をかなり上回った。飼料の値上げ等もあ
って2年12月まではわずかに前年を下回ってきた生産量は、3年1月以降前年を上回
り、4月以降4%以上の伸びを示していた(図2)。農林水産省統計情報部によると
8、9、10月の採卵鶏ひな出荷羽数の見込みは、最近の堅調な卵価を反映してそれぞ
れ106、102、101%と見通している。


わずかな輸入量

 輸入量は総消費量の2〜3%とわずかであるものの、増加傾向で推移している(図3)。


堅調な卸売価格

 平成3年7月の卸売価格(東京平均)は、生産増を反映して213円/kgとなった。6
月に比べれば3円/kg値を下げたものの、前年同月比で見ると110.4%となり堅調に
推移している(図4)。なお、8月の東京、全農M規格の価格は、20日以降ほぼ毎日
値を上げ、月末には238円/kgとなっており、その平均価格は212円/kgとなってい
る。


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