鶏卵

消費量は、前年を上回る

　4年1〜3月の3ヵ月間の推定出回り量（消費量）は647千トンとなり、前年をやや
上回った（対前年同期比105.2％、図1）。

　3月の家計消費量は前月に引き続き下回り、対前年同月比98.5％となった。

　なお、3年度の家計消費量ぽ対前年度比101.O％となり、前年を上回った。


かなり増加した生産量

　4年1〜3月の3ヵ月間の生産量は635千トンとなり、前年をかなり上回った（対前
年同期比106.O％、図2）。

　一方、採卵用ひなえ付け羽数は、3年4月から8月までは6％以上の高い伸びを示し
ていたが9月から伸び率は抑えられ、4月は対前年同月比92.9％となっている。

　これを季節調整済み値でみると、卵価の低迷を反映して3年夏以降から減少傾向
で推移している（図3）。

　また、農林水産省統計情報部によると、5、6、7月の採卵用めすひな出荷羽数の
見通しは、それぞれ対前年同月比94、93、101％の見込みである。


大幅に下落する卸売価格

　4年4月の卸売価格（東京平均）は、3月に比べ14円／kg値を下げ、153円／kg（対
前年同月比60.7％）となった（図4）。この鶏卵価格の急落を受けて、(社)全国鶏
卵価格安定基金と(社)全日本卵価安定基金は、価格補てんを決定しており、補てん
価格は33円／kgとなっている。

　年明け後の補てんは、1月の28円／kg、3月の15円／kgに続いて三度目である。

　なお、5月の全農の東京M規格平均価格（速報値）は、146円／kg（対前年同月比
62.7％）となっており、4月に引き続き補てん（補てん価格は34円／kg）が決定さ
れている。

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