豚肉


好調な加工品需要、ただし、1月の消費量は前年割れ

 4年1月の推定出回り量(消費量、部分肉ベース)は、加工品需要の伸びに支え
られてはいるものの115,551トンとなり、対前年同月比99.5%と前年を下回った
(図1)。4月からの累計では対前年同月比100.9%となっている。家計消費量は、
3年1月以降前年を割り込んで推移しており、12月も引き続き前年水準を下回り、
対前年同月比94.7%となっている。しかし、ソーセージ及びベーコン等加工品の需
要が依然好調であり、前年5月以降前年水準を上回って推移してきた加工品仕向肉
量は、12月も引き続き前年を上回り、対前年同月比105.4%となっている。

依然減少基調で推移する生産量

 4年1月の生産量(部分肉ベース)は、86,185トン(対前年同月比95.4%)とな
り、生産量は依然減少基調で推移している(図2)。4月からの累計では、対前年
同期比95.4%となっている。また、農林水産省畜産局によると4年2月の肉豚出荷
頭数(見込み)は、1,560千頭(対前年同月比97%)、3月は1,616千頭(対前年同
月比97%)と見込んでいる。

下級部位を中心に高水準の輸入量

 4年1月の輸入量(部分肉ベース)は、加工品へ仕向けられるすそものを中心と
した需要に支えられ37,590トン、対前年同期比132.9%となり大幅に増加した(図3)。
4月からの累計では、対前年同期比128.5%となっている。チルドの輸入量は4,938
トン(全輸入量の約13%)であり、輸入量は加工品向けのフローズンが多くなって
いる。

供給減により高値で推移する卸売価格

 4年1月の枝肉卸売価格(東京市場、省令価格)は、例年の季節性に反し3年12
月に比べ45円/s高の544円/s(対前年同月比130.1%)となった(図4)。4年
2月の速報値は、1月に比べ24円/s高の568円/s(対前年同月比121.4%)とな
っている。これは、依然として出荷頭数が増えていないこと等に起因している。


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