牛乳・乳製品


生乳生産は引き続き前年水準を上回り、増加傾向

 4年1月の生乳生産は、対前年同月比103.5%の700.3千トンで、6カ月連続して
前年水準を上回り、伸び率も月を追って大きくなっている。3年4月〜4年1月の
累計は対前年同期比101.2%と前年を上回り、季節調整済み値でみても、3年夏以
降増加傾向となっており、生産は増加してきている。北海道、都府県別にみると、
1月は北海道が対前年同月比107.8%と引き続き順調に伸びているのに対し、都府
県も対前年同月比101.0%と伸び率は小さいものの、前月に続き前年水準を上回り、
回復の兆しがみられる(図1)。

 2月は、1月同様前年水準を上回るものと思われる。

飲用等向けはわずかに前年水準を上回る

 飲用牛乳等向け生乳処理量は、3年夏以降前年水準を下回るか、前年並みであっ
たが、1月は対前年同月比101.1%の392.1千トンと、前年水準をわずかに上回った。
季節調整済み値でみると、2年夏以降、概ね横ばいで推移しているが、3年冬以降
わずかに増加傾向がみられる(図2)。

 また、1月の飲用牛乳の生産は、対前年同月比100.7%と前年並みとなっている
が、その内訳としては、牛乳が対前年同月比99.4%とわずかに前年水準を下回って
いるのに対し、加工乳が対前年同月比108.8%とかなり伸びている。

主要乳製品の生産は増加、価格はわずかに低下

 1月の乳製品向け処理量は、飲用向けがわずかに前年を上回ったものの、生乳生
産が大きく伸びたことなどから、対前年同月比106.9%の298.2千トンと、6カ月連
続して前年水準を大きく上回った。これにともない、主要乳製品であるバター及び
脱脂粉乳の1月の生産は、前年水準を大きく上回り、バター対前年同月比115.7%、
脱脂粉乳同110.1%となった(図3、4)。

 このような状況から、バター及び脱脂粉乳の卸売価格は、3年11月まで堅調に推
移してきたが、12月以降低下傾向となっている。


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