鶏肉


好調な加工品需要に支えられる1月の消費量

 4年1月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、前月に引き続き前年同
月を上回り、127,403トン(対前年同月比102.2%)となった(図1)。3年7月以
降6カ月連続して前年同月を上回り、4月からの累計では、対前年同期比102.3%
となっている。3年12月の家計消費量は対前年同月比99.5%と前年同月を下回り、
4月からの累計でも対前年同期比98.6%と減少基調で推移している。

 一方、調理品、半調理品の業務用等及び加工品需要が依然好調であり、4年1月
以降前年水準を超えて推移してきた加工品仕向肉量は、12月もかなり上回り対前年
同月比112.1%となっている。

前年同月を下回った生産量

 4年1月の生産量(骨付肉ベース)は100千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計)
で、対前年同月比97.7%と前年同月を下回った。4月からの累計でも対前年同期比
98.9%と前年同期をわずかに下回っている(図2)。農林水産省統計情報部による
と2月、3月、4月のブロイラー用ひな出荷羽数の見通しはそれぞれ対前年同月比
100、97、97%の見込みである。

大幅に増加した輸入量、在庫も高水準

 4年1月の輸入量(骨付肉ベース)は32,967トンで、対前年同月比158.5%と前
年同月を大幅に上回った(図3)。4月からの累計では対前年同期比129.1%とな
っている。元年度及び2年度の1カ月当たりの輸入量は25千トンベースであったが、
3年度に入ってからは業務用等及び加工用需要に支えられ、4〜12月の1カ月当た
りの平均輸入量は33千トンとなっている。

 一方、1月の推定期末在庫は71,104トンで対前年同月比144.2%となり、前年同
月を上回り増加傾向となっている。輸入品在庫量は、対前年同月比145.4%、国産
品在庫量は、量的には少ないものの対前年同月比137.6%となっている。

卸売価格は強含み

 4年1月の卸売価格(東京、と体大)は、3年12月より9円値を上げ270円/s
(対前年同月比108.0%)となった(図4)。2月の速報値では252円/s(農林水
産省食肉鶏卵課調べ)となっている。


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