牛乳・乳製品


生乳生産は引き続き前年水準を上回り、増加傾向

 4年3月の生乳生産は、対前年同月比102.2%の728.0千トンで、8ヵ月連続して
前年水準を上回り、3年度の生産は、対前年度比101.7%の8,342.9千トンと、前年
度を上回った。生乳生産を季節調整値でみると、3年夏以降増加傾向となっており、
生産は増加してきている。3年度の生産を北海道、都府県別にみると、北海道は3
年5月以降毎月大きく前年水準を上回り、対前年度比106.3%と大きく伸びたのに
対し、都府県は3年12月以降わずかに前年水準を上回り、回復の兆しがみられるも
のの、対前年度比98.9%と5年ぶりに前年度を下回った(図1)。


飲用需要は回復傾向

 4年3月の飲用等向け処理量は、対前年同月比101.3%の413.8千トンで、前年水
準を上回り、3年度では、対前年度比100.5%の5,117.2千トンと、前年度並みとな
った。飲用等向け処理量を季節調整済み値でみると、3年夏は天候不順等もあり需
要が一時停滞し、処理量はわずかに減少したが、3年冬からはわずかながらも増加
に転じ、需要は回復傾向がみられる(図2)。


主要乳製品の生産は増加、価格はわずかに低下

 3月の乳製品向け処理量は、生乳生産の伸びが飲用処理等向けの伸びを上回った
ため、対前年同月比104.0%の304.7千トンと8ヵ月連続して前年水準を上回った。
これにともない、主要乳製品であるバター及び脱脂粉乳の3月の生産は、引き続き
前年水準を上回り、バター対前年同月比107.4%、脱脂粉乳同102.9%となった。

 また、3年11月まで堅調に推移してきたバター及び脱脂粉乳の卸売価格は、3年
12月以降わずかながら低下傾向を示している(図3、4)。


4月28日に脱脂粉乳17千トン買入入札

 平成4年度の乳製品の輸入枠については、4月24日にバター2千トン、脱脂粉乳
26千トンの輸入発表があったが、4年度においては、夏場に脱脂粉乳の需給のひっ
迫が見込まれるため、事業団は、4月28日に脱脂粉乳17千トンについて買入入札を
行った。


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