鶏肉


好調な加工品需要に支えられる消費量

 4年3月の推定出回り量(消費量、骨付き肉ベース)は、134,466トンと前月に
引き続き前年を上回った(対前年同月比104.4%、図1)。また、3年度の推定出
回り量も前年を上回り1,628,577トン(対前年度比102.8%)となった。

 家計消費量は、ここ4ヵ月間前年同月を上回って推移していたが、4年2月は対
前年同月比92.2%(発表は95.5%であるが、うるう年であることを勘案した)と前
年を下回った。

 一方、調理品、半調理品の業務用等及び加工品需要は依然好調であり、4年2月
も対前年同月比108.1%と3年1月以降引き続いて前年をかなり上回っている。


前年同月並みの生産量

 4年3月の生産量(骨付き肉ベース)は105千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計、
対前年同月比100.4%、図2)となり、3年度では2年度に続き前年度を下回った
(1,265千トン、対前年度比99.0%)。

 また、農林水産省統計情報部によると4月、5月、6月のブロイラー用ひな出荷
羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比96、96、102%の見込みである。


大幅に増加した輸入量

 4年3月の輸入量(骨付き肉ベース)は、31,858トン(対前年同月比145.3%)
と大幅に増加し(図3)、3年度でも前年度を大幅に上回った(392,358トン、対
前年度比132.2%)。元年度及び2年度の1ヵ月当たりの輸入量は、25千トンベー
スであったが、3年度に入ってからは業務用等の需要に支えられ、3年度の1ヵ月
当たりの平均輸入量は33千トンとなっている。

 一方、3月の推定期末在庫は78,219トンで対前年同月比158.8%となり、増加傾
向となっている。輸入品在庫量は対前年同月比164.8%、国産品在庫量は、量的に
は少ないものの対前年同月比128.2%とそれぞれ大幅在庫増になっている。


卸売価格は弱含み

 3月の卸売価格(東京、と体大)は、2月より11円/kg値を下げ、249円/kg
(対前年同月比104.2%)となった。


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