鶏卵


前年水準の家計消費

 4年2月の家計消費量は、対前年同月比99.8%(発表は103.3%であるが、うる
う年であることを勘案した)と前年を下回った。4月からの累計では、対前年同期
比101.3%となった。


入荷量(主要5都市)は前年同月を上回る

 4年1〜3月の生産量は公表されていないので、3月の入荷量(主要5都市)で
みてみると、34,136トン(対前年同月比102.9%)と前年を上回った。

 一方、採卵用ひなえ付け羽数は、3年4月から8月までは6%以上の高い伸びを
示していたが、9月から伸び率は抑えられ、3月は対前年同月比102.1%となって
いる。

 これを季節調整済み値でみると、価格の低迷を反映して、3年夏以降から減少傾
向で推移している(図1)。また、農林水産省統計情報部によると、4、5、6月
の採卵鶏ひな出荷羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比96、91、94%と見込まれ
ている。

 また、4年3月の輸入量は4,146トンであり、対前年同月比81.9%と大幅な減少
傾向で推移している(図2)。


前年を大きく下回り続ける卸売価格

 4年3月の卸売価格(東京平均)は、2月に比べ22円/kg値を下げ、167円/kg
(対前年同月比50.9%)となった(図3)。この鶏卵価格の急落を受けて、kg全国
鶏卵価格安定基金とkg全日本卵価安定基金は、価格補てんを決定しており、補てん
価格は15円/kgとなっている。

 なお、4月の全農の東京M規格平均価格(速報値)は151円/kg(対前年同月比
61%)となっており、3月に引き続いて補てんが行われることが決定されている
(補てん価格は33円/kg)。


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