鶏卵


採卵用ひなえ付け羽数(図1)−9月は1.3%減

 採卵用ひなえ付け羽数は、3年4月から8月までは6%以上の高い伸びを示し、翌9
月から伸び率は抑えられていた。4年4月以降は前年同月を大きく下回って推移して
いたが、9月はわずか下回ったにすぎなかった(▲1.3%)。

 これを季節調整済み値でみると、3年夏以降から減少傾向で推移していたが、4年
春頃から横ばいとなっている。また農林水産省統計情報部によると、10、11、12月
の採卵用めすひな出荷羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比100、93、91%と見
込まれている。

 生産量は、7〜9月まで公表されていないので、9月の入荷量(主要5都市)でみて
みると、32,788トンで、前年をやや下回った。

 また、4年8月の家計消費量は、ほぼ前年並みであった。


輸入量(図2)−前年をかなり下回る

 4年9月の輸入量は3,712トンとわずかであり、前年同月に比べ大幅に下回った
(▲31.5%)。


卸売価格(図3)−値上がりしたが依然低水準

 4年9月の卸売価格(東京平均)は、8月に比べ42円上がり187円/kgとなったが、
依然前年同月を大幅に下回っている(▲22.7%)。また10月は、9月後半からの消
費の回復などから、全農の東京M規格平均価格(速報値)は、195円/kgであった。

 なお、9月の補てん価格は4円/kgであり、10月は、補てん基準価格を上回ってい
るため、補てんは行われない。


今月のトピックス−家庭用クリスマスケーキの需要に期待

 今年は、景気後退の影響で、外食よりも家庭食へという傾向が強まりつつある。
そこで、クリスマスを家庭で過ごす人が増え、家庭用ケーキの需要が見込まれるで
あろう。


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