豚肉


加工品需要は好調

 4年8月の推定出回り量(消費量、部分肉ベース)は、11,389トンとなり、前年同
月をやや下回った(対前年同月比96.1%、図1)。これは、輸入品の推定出回り量
は、ほぼ前年並みであった(対前年同月比100.9%)が、国産品は前年をかなり下
回った(対前年同月比93.8%)ためである。

 7月の家計消費量は対前年同月比99.7%とほぼ前年並みであったが、ソーセージ
等の加工品仕向肉量は、対前年同月比104.2%と前年をやや上回った。


生産量は前年をやや下回る

 8月の生産量(部分肉ベース)は、前年同月をやや下回り、74,792トン(対前年
同月比95.9%)となった(図2)。

 また、農林水産省畜産局によると9月の肉豚出荷頭数(見込み)は、1,582千頭
(対前年同月比100%)、10月は1,758千頭(対前年同月比96%)と見込んでいる。


チルドの輸入量はいぜん高水準

 8月の輸入量(部分肉ベース)は、特にフローズンが3年6月以来の低水準であっ
たことから、33,577トン(対前年同月比99.5%)となり、過去1年間で最も少なか
った(図3)。

 しかし、、チルドの輸入量は、9,029トン(全輸入量の26.9%)と1万トンの大台
を切ったものの、依然として高水準となっている。そのうち、台湾からの輸入量は、
6,366トン(全チルドの70.5%)であり、米国からは2,443トン(全チルドの27.1%)
となっている。


値を下げた卸売価格

 8月の枝肉卸売価格(東京市場、省令)は、国産枝肉と競合するチルドの出回り
量が多かったことから、先月に比べ40円/kg値を下げ、534円/kg(対前年同月比
94.2%)となり、8月としては近年にない安値となった。9月の速報値は、8月に比
べて11円/kg値を上げ、545円/kg(対前年同月比112.4%)と堅調であった(図4)。


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