鶏肉
前年を割りこむ消費量
4年8月の推定出回り量(消費量、骨付き内ベース)は、132,373トンとなり、前
年同月をやや下回った(対前年同月比96.9%、図1)。そのうち、輸入品の推定出
回り量は、対前年同月比107.0%(28,849トン)と3ヵ月連続して前年同月を上回っ
ているものの、数値そのものはこの2ヵ月減少している。
なお、7月の家計消費量は、前年同月をやや上回る103.0%、調理品、半調理品の
業務用等及び加工品需要は対前年同月比107.5%と前年をかなり上回った。
前年をやや下回る生産量
8月の生産量(骨付き内ベース)は104千トン(農林水産省食肉鶏卵課推計、対前
年同月比95.2%、図2)と先月に続き前年同月をやや下回った。
また、農林水産省統計情報部によると9月、10月、11月のブロイラー用ひな出荷
羽数の見通しは、それぞれ対前年同月比100、96、101%と見込まれている。
輸入量はかなり減少
8月の輸入量(骨付き内ベース)は、28,210トン(対前年同月比86.2%)とかな
り減少した(図3)。これは景気後退による外食産業向け需要の不振、及び多量の
鶏肉在庫を抱える状況等により、商社が一斉に輸人を控えたためと思われる。
一方、8月の推定期末在庫は、7月末の86,630トンよりは減少したものの、86,116
トンで対前年同月比137.5%となり、依然高水準で推移している(図4)。そのうち、
輸輸入品在庫量は対前年同月比134.7%国産品在庫量は量的には少ないものの対前
年同月比156.8%となっている。
卸売価格は強含み
8月のもも肉、むね肉の卸売価格(東京、中値)は、それぞれ540円/kg、370円
/kgとなり、9月の速報値では、それぞれ551円/kg、379円/kg(対前月比は、そ
れぞれ102.0%、102.4%)と強含みで推移している。
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