2ヵ月連続して前年を下回った生産量 5年10月の生乳生産量は、69万9千905トンと先月に引き続き前年を下回った(▲ 1.6%)。北海道、都道府県別にみると、都府県の方が減少割合が大きい(北海道 ▲1.1%、都府県▲1.9%)。下期に入って、計画生産の達成のための努力が全国的 に始められたようである(図1)。 牛乳以外は前年を上回る 10月の飲用牛乳等向け処理量は、牛乳の消費が引き続き低迷していることから、 43万6千988トンと前年をやや下回っている(▲1.8%)(図2)。また、10月の飲用 牛乳等生産量の内訳をみると牛乳は▲3.3%となったが、その他の製品は前年を上 回った(加工乳4.4%、飲用乳2.0%、はっ酵乳19.7%、乳酸菌飲料23.4%)。 乳製品向け処理量が前年を下回る 10月の乳製品向け処理量は、24万644トンと今年初めて前年を下回った(▲1.5%)。 製品別にみるとバターと脱脂粉乳の生産量が、伸びが低くなったものの前年を上回 っている(バター8.5%、脱脂粉乳1.7%)が、これは、その他の乳製品のうち全粉 乳や調整粉乳の生産量が前年を大幅に下回っている(全粉乳▲31.8%、調整粉乳▲ 40.5%)ことが原因している。バターと脱脂粉乳の価格は、引き続き低下傾向にあ る(図3、4)。 今月のトピックス
乳牛の飼養標準を改訂へ 1994年版の日本飼養標準(乳牛)を検討する家畜飼養標準検討会が11月30日に行われた。今回の改定は、87年版以来の7年ぶりであり。改訂の主な内容は、家畜のエネルギー要求量を加消化養分総量(TDN)から代謝エネルギー(ME)表示に切り替えるというものである。家畜の成長に応じたエネルギーの要求量の算式とともに、飼料中の代謝エネルギー含量の算出法も示してあり、より的確な飼料給与ができることとなる。 |
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