前年並みに回復した加工品仕向肉量 5年5月の推定出回り量(消費量、部分肉ベース)は、4月に引き続き量販店など が輸入牛肉の販売促進策を打ち出したことなどから、10万3千365トンと前年をかな り下回った(▲8.3%、図1)。 一方、ハム、ソーセージ等の加工品仕向肉量は、景気後退の影響から昨年11月以 降前年を下回って推移していたが、4月はほぼ前年並みとなった(▲0.4%)。加工 品別の生産量でみると、ベーコン類が依然好調であるほか、低迷を続けていたハム 類も3、4月と前年を上回った。 国内生産量はほぼ前年並みで推移 国内生産量は、5月は7万6千934トンと前年をやや下回ったが(▲2.3%)、今年 に入りほぼ前年並みで推移している(図2)。また、農林水産省畜産局によると、 6月の肉豚出荷頭数(見込み)は153万2千頭、7月は155万5千頭といずれもほぼ前年 並みを見込んでいる。 再び高い水準の輸入量 5月の輸入量は前年同月を下回るものの、台湾産を中心にフローズンが前月より4 千400トン増えたことから、4万523トンと再び高い水準となった(▲2.5%)。 テーブルミートとして国産豚肉と競合するチルドの輸入量は、ここ3ヵ月間、1万 トン前後で定着した形となっている(図3)。特に、台湾産のチルドは、現地価格 が高騰する一方、日本国内の仲間相場は下がる傾向にあることから、頭打ちとなっ ている。 異例の安値となった卸売価格 6月の枝肉卸売価格(東京市場、省令)の速報値は、5月に比べ10円/s値を上げ 489円/sとなったものの、前年を大幅に下回った(▲18.0%、図4)。例年、この 時期は600円を目指した相場になるが、スーパーなど量販店による輸入牛肉の販促、 依然高水準な輸入チルドの出回りなどの影響から、需要期としては異例の安値とな った。 今月のトピックス
子供は「ハム・ソーセージ」が一番好き ミツカンが全国の母親4千3百人を対象に行った「現代っ子の食生活」アンケートによると、子供の好きな食材ベスト1は「ハム・ソーセージ」で、次いで「ラーメン」、「牛肉」の順となっている。いかにも、ホットドック、ハンバーガーといった子供の好きそうなメニューが思い浮かぶが、ハム・ソーセージ・メーカーにとっては、明るい話題ではなかろうか。 |
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