前年をかなり上回る入荷量 5年1〜3月の生産量は公表されていないので、3月の入荷量(主要5都市)でみて みると、37,405トン(9.6%)と、前年をかなり上回った。 一方、採卵用ひなえ付け羽数は、1、2月は、ほぼ前年並みの水準であったが、3 月はやや減少した(▲4.7%)。これを季節調整済み値でみると、4年冬頃から若干 上昇傾向で推移している(図1)。 また、農林水産省統計情報部によると、5年4、5、6月の採卵用めすひな出荷羽数 の見通しは、それぞれ前年比102、92、97%と見込まれている。 かなりの程度下回った卸売価格 3月の卸売価格(東京平均)は、依然生産量が多く供給過剰基調が続いているた め、2月に比べ45円値を下げ150円/sとなり、前年を下回った(▲10.2%、図2)。 また、4月の全農の東京M規格平均価格(速報値)は、162円と、3月より8円値を 上げているが、これは3月の卵価の低迷を受けた自主減羽等で生産を抑えたことに よるところが大きい。 なお、平成5年度の補てん基準価格は173円/sに内定しており、各基金から申請 中であるが、4月もこの価格に基づき補てんが行われることが予定されている(補 てん価格は、11円/s)。 今月のトピックス
飼養戸数は8,450戸 2月1日現在の採卵鶏の飼養戸数、羽数が発表された(農水省「畜産統計」)。 これによると、飼養戸数(種鶏のみ及び成鶏めす300羽未満を除く)は前年にくらべ8%減少し8,450戸、また、飼養羽数は前年並の1億9,800万羽となった。戸数減は、飼養環境の悪化、鶏卵価格の低迷等から小・中規模者が減少していることによる。一方、飼養羽数のうち成鶏めす羽数は、大規模飼養者を中心とした規模拡大等により1億4,000万羽と前年を2%上回った。 |
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