◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

  若手畜産農家による 担い手懇談会開催される    

(愛知県 三輪益司)
 ガット・ウルグァイラウンドの農業合意に伴う影響に対処するため、 知事を
本部長とする愛知県農林水産業対策本部が1月17日に設置され、 地域性を考慮
した対応策の検討が続けられている。 

 この一貫として5月から6月にかけては、 若手後継者を中心とする担い手懇
談会が県内各地で開かれた。 畜産分野では畜種別に計5回開催され、 ふん尿処
理対策の充実と低利融資制度に対する切実な要望や意見が出された。 
 
  また、 地位近郊で経営する農家が多いことから、 畜産施設用地に関して、「税
金だけ宅地並み、 だからといって農業振興地域なので家が建てられるわけでは
ないのに」 とか、 「相続税を払えずに延納措置をしてもらっている」 といった
ように、 固定資産税や相続税に対する不平不満が意外に多かった。 
 
  さらに、 最近畜舎を建てた人からは実際の経験に基づいて、 建築基準法の規
制について、 「処理施設の屋根材に予定していた透光性のものを使えなかった」 
「もったいない程の太い柱を使うことになって、 建築費用がかさんだ」 等の意
見も出された。  県対策本部では、 懇談会の結果をもとに、 学識経験者らの意
見も聞いた上で、 今後対策のとりまとめに入る予定である。 
  

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