牛乳・乳製品需給情報交換会議

                             乳業部、企画情報部 


 事業団は、 牛乳・乳製品をめぐる状況について、 乳業会社で実際に業務用乳製品
の販売に当たっている方々に参集願い、 お話を頂く牛乳・乳製品情報交換会議を設
けております。 
 
  その第1回を6月28日に催しましたので、 その要点を報告します。
  

 
バターの需給動向について
  生乳生産が減少し、 飲用需要が回復していることから、 バターの生産量は前年を
下回って推移している。 
 
 販売量は、 第1四半期で前年をやや下回っているところが多い。 製菓・製パン向
けの需要が5、 6月の暑さで減っていることも原因の一つ。 去年1年間で在庫は減
らず、 逆に各社とも積み増しとなっており、 今後は、 在庫をいかに減らすかが課題
になってくる。 
  
  価格は、 安値を続けておりますが、 今は一服状況。 生産が減少してきているとは
いえ、 まだ過大な在庫水準となっている。 
 
 
脱脂粉乳の需給動向について
  脱脂粉乳の生産量は、 バター同様、 前年を下回ってる。 販売は缶飲料向けがやや
不調であるものの、 乳飲料・発酵乳向けが好調であることから、 トータルではかな
り順調で引き合いも多くなっている。 なお、 期首在庫が多かったことから、 よほど
の需要の伸びがない限り、 問題にならないとみられている。 
 
そ の 他
 
 最近、 LL牛乳の売れ行きが好調。 その背景には、 健康雑誌等で取り上げられた
ヨーグルトきのこのブームがあり、 滅菌のLL牛乳が使われている。 消費者の健康
志向を受けて、 ブームは、 九州から始まって大阪、 北海道へと飛び火し、 今は仙台
で売れ出している。 LL牛乳はどこで売っているかとの問い合わせも多く、 また、 
一部のLL牛乳は特濃タイプとしてバターも使用するため、 メーカーとしてはあり
がたく思っている。 現在、 工場はフル稼働中のところもあり、 東京でブームになれ
ば供給が追いつかなくなる可能性もある。 しかしながら、 このブームが一過性のも
のか、 定着するのかわからないため、 LL牛乳を製造するための新規投資は模様眺
めである。 

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