生乳生産は前年同期比▲0.2% 6年1月の生乳生産量は、70万1千385トンと引き続き前年を下回った(▲3.0 %、図1)。また、4月から1月までの累計でも、719万112トンと前年を下回っ た(▲0.2%)が、地域別にみると、東北と関東が前年を上回った(東北1.1%、 関東0.2%)。 飲用牛乳等向け処理量、減少傾向続く 1月の飲用牛乳等向け処理量は、38万8千478トンと引き続き前年を下回った (▲0.4%、図2)。また、1月の飲用牛乳等生産量をみると、牛乳は前年と同 水準であったが、その他は前年をかなり上回った(加工乳4.6%、乳飲料7.4%、 はっ酵乳23.6%)。 下落が続くバターの価格 1月の乳製品向け処理量は、生乳生産の減少により、30万275トンと引き続き 前年を下回った(▲7.2%)が、4月から1月までの累計は、前年をわずかに上 回った(2.0%)。過剰在庫を背景にして、バターの価格は依然として低落が続 いているが、脱脂粉乳の価格は下げ幅が小さくなった(図3、4)。 また、順調に伸びていたチーズの生産量が前年を下回った(▲4.7%)のに対 し、輸入増により低調だったアイスクリームの生産量が前年を大幅に上回った (53.5%)。 今月のトピックス
ホルスタイン種の平均乳量、8,000kg 社団法人家畜改良事業団は、平成4年度乳用牛群能力検定成績のまとめを出した。ホルスタイン種の1頭当たり平均乳量は、立会検定(305日2回搾乳)で7,994kgとなり、3年度より2.7%増加した。北海道では、8,113kgとなっている。また、乳脂率、蛋白質率、無脂固形分率もすべて前年より向上しており(それぞれ3.76%、3.14%、8.67%)、牛群検定の効果が現れている。しかし、検定農家比率は33.1%(北海道は59.9%)、検定牛比率は44.0%(同67.3%)であり、経営改善のためにも牛群検定の活用が望まれる。 |
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