鶏 肉
◇グラフ1◇
- 図1 鶏肉の生産量と増減率
- 図2 ひなえ付け羽数と増減率
- 図3 鶏肉の国別輸入量
- 図4 家禽調整品の国別輸入量
◇グラフ2◇
- 図5 鶏肉の推定出回り量と増減率
- 図6 鶏肉の推定期末在庫量と増減率
- 図7 鶏肉の卸売り価格(東京)
- 図8 輸入鶏肉の卸売価格
10月の生産量 前年同月をやや上回る
10月の生産量は11万4千377トン (5.7%) と前年同月をやや上回った (図1)。
今後の生産指標となる10月のブロイラーひなえ付け羽数は、 5千940万羽
(▲4.3%) と前年同月をやや下回った (図2)。 農林水産省情報統計部は、 ブロ
イラー用ひな出荷羽数について、 前年同月と比べて、 11月98%、 12月94%、 1月
96%と見ている (11月上旬聞き取り)。
生産量の約半分を占める主要三県 (岩手、 宮崎、 鹿児島) の10月のひなえ付け
羽数は、 岩手が886万羽 (▲5.5%)、 宮崎が987万羽 (▲7.1%)、 鹿児島が1千117
万羽 (▲0. 8%) といずれも前年同月を下回った。
10月の輸入量 3カ月連続で減少
10月の輸入量は、 4万5千579トン (3.0%) と前年同月をやや上回ったものの
(図3)、 7月の5万3千トンをピークに、 3カ月連続で減少している。
国別に見ると、 中国産は1万4千197トン (9.2%) と前年同月をかなり上回っ
たものの、 8月までの急増傾向は一段落した。 ブラジルからの輸入量は9千163
トン (16.0%) となっており、 4カ月連続して前年同月を上回った。 一方米国産
は、 1万1千123トン (▲11. 6%) と前年同月をかなり下回っている。
10月の家禽肉の調製品 (焼き鳥用串刺しなどが中心と見られ、 タイ、 中国から
の輸入が大部分) の輸入量は、 5千488トン (45.3%) と引き続き前年同月を大
幅に上回った (図4)。
10月の推定出回り量 前年同月をやや上回る
10月の推定出回り量は、 輸入品が6年2月以来、 1年8カ月ぶりに前年同月を
下回ったものの、 国産品が11万5千373トン (8.1%) とかなり上回ったため、 15
万8千357トン (4. 5%) と前年同月をやや上回った (図5)。
10月の推定期末在庫量 前年同月を大幅に上回る
10月の推定期末在庫量は、 12万5千148トン (45.1%) と前年同月を大幅に上
回った (図6)。 輸入品は、 出回り量を上回る輸入のため、 11万484トン (52.6%)
と前年同月を大幅に上回った。 国産品は1万4千664トン (5.8%) と前年同月を
やや上回ったものの前月に比べると減少している。
10月の国産鶏肉の卸売価格 もも肉 昨年の12月以来初めて前年同月を上回る
10月の国産鶏肉の卸売価格 (東京・平均) は、 もも肉が560円/kg (4.5%) と
去年の12月以来ほぼ1年ぶりに前年同月を上回った。 むね肉は、 305円/kg (▲
6.7%) と、 前年同月をかなり下回った (図7)。
11月下旬からは、 なべ需要などからもも肉の卸売価格は上昇し、 12月上旬には
600円/kgとなった (東京・中値、 農林水産省 「畜産物市況週報」 )。
10月の輸入鶏肉の卸売価格 中国産もも肉のみ前年同月をわずかに上回る
10月の輸入鶏肉の卸売価格 (関東) は、 中国産もも肉が358円/kgと他品目が
前年同月を下回っている中で、 わずかながら上回った。 一方、 タイ産もも肉は
386円/kg (▲4.7%)、 アメリカ産骨付きもも肉は264円/kg (▲2.9%) と、
前年同月をそれぞれややないしわずかに下回っている。
11月の価格も、 10月と同様の傾向を示し中国産もも肉が360円/kg (5.9%)
で前年同月をやや上回り、 タイ産もも肉は391円/kg (▲2.5%)、 アメリカ産骨
付きもも肉は266円/kg (▲3. 3%) と前年同月を下回っている。
今月のトピックス
で消費拡大!
国産チキンの消費拡大を図るため、 11月から12月中旬にかけて店頭の鶏肉パッ
ク等に 「検査済・国産チキン」 シールが貼られた。
これは (社) 日本食鳥協会の国産鶏肉安全性等知識普及促進事業によるもので、
国産チキン・キャラクター 「おっとり鶏太」 が国産チキンの安全性を消費者にPR
した。
元のページに戻る