鶏 卵


◇グラフ◇




7〜9月期の生産量 前年同期をわずかに上回る

 7〜9月期生産量は、 62万9千565トン (0.6%) と前年同期をわずかに上回った

 (図1)。  今後の生産指標となる10月の採卵用めすのひなえ付け羽数は、 827万6

千羽 (1. 4%) と前年同月をわずかに上回った。 農林水産省統計情報部は採卵用め

すのひな出荷計画について、 前年同月に比べて、 11月96%、 12月96%、 1月94%と

見ている (11月上旬聞き取り)。 



10月の輸入量 前年同月をかなり上回る

 10月の鳥卵類の輸入量は、 9千630トン (11.1%、 殻付き換算) と前年同月をか

なり上回った (図2)。 輸入品目別にみると、 主にマヨネーズの原料等に使用され

る液状卵黄は1,089トン (42.2%、 実数) と前年同月を大幅に、 菓子・ケーキ類の

原料及び練製品のつなぎ材料にされる卵白は1, 237トン (1.4%、 実数) とわずか

に上回った。 



7〜9月期の推定出回り量 前年同期並み

 7〜9月期の推定出回り量は、 65万6千トン (0. 2%) で前年同期並みとなった。 



10月の卸売価格 前年同月をかなり上回る

 10月の卸売価格 (東京、 全規格平均) は、 消費が順調だったことから、 211円/

kgと前年同月をかなり上回った (15. 3%、 図3)。 このため、 9月に引き続き鶏卵

価格安定対策事業による補てんは行われなかった。 

 11月の卸売価格は、 冬場の季節的需要から下旬にかけて値を上げ、 月末には、 

220円/kg (東京・M) となった。 


今月のトピックス


平成7年度下期の鶏卵・需給見通し


 農林水産省は、 平生7年度上期の実績をもとに、 下期の需給・価格の見通しを公

表した。 

 消費

  家計消費、 その他の消費とも減少するとみられることから、 前年同期に比べわ

 ずかに減少の見込み

 供給

 ・ 生産量

   最近のひなえ付け羽数が減少傾向で推移していること等から前年同期に比べ

  わずかに減少の見込み

 ・ 輸入量

   国内鶏卵生産価格が上昇するとみられること等から、 前年同期に比べやや増

  加の見込み

 卸売価格

   生産量が前年同期をわずかに下回るとみられることから、 前年同期に比べや

  や上回る見込み


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