◎地域便り


まず、 環境美化から始めよう

鳥取県 山崎和夫



 鳥取県の乳質は成分的にも衛生的にもおおむね満足できる水準にあり、 消費者か
ら 「おいしい」 という評価を得ている。 これからは消費者に 「安心と満足」 を供給
できる生産環境を考えていくことも大切である。 そこで、 大山乳業農協では本年度
から乳質改善の新しい取り組みとして、 生産環境美化コンクールを開催することに
した。 

 11月28日、 29日の両日、 県下一円から予備審査を経て選ばれた12戸の酪農家が本
審査に進んだ。 

 日頃酪農に携わっている者にとっては何でもないことが、 消費者の目から見ると、 
異質に映ることが多々あることから、 本コンクールでは 「できるだけ消費者の目で
見た審査を」 ということで、 生活改善の指導を担当しているベテラン普及員3名に
加え、 家畜衛生保健所職員、 大山乳業農協青年部長及び婦人部長が審査にあたった。 

 審査のポイントは、  (1) 牛舎内外の環境美化、  (2) 牛乳処理室の美化、  (3) 
牛体の美化の3つで、 きびしく入念にチェックしていた。 

 審査の場となった生産現場から引揚げ、 審査会で検討の結果、 最優秀賞は、 甲乙
つけがたいことから日南町福寿美 (ふくすみ) の西尾篤朗 (とくろう) さん (経産
牛40頭、 38才) と東伯町大成 (おおなる) の岡村博明さん (経産牛40頭、 43才) の
2人に決定した。 

 大山乳業農協馬野 (うまの) 指導課長補佐は 「来年からは専業的な40頭内外の規
模のものと野菜、 果樹との複合型の10頭前後のものに分けて審査しては」 と来年に
向けて提案した。 


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