◎地域便り


功績を上げた糸秀号の顕彰像が完成

宮崎県 黒木武人



 名牛 「糸秀 (いとひで) 号」 の顕彰像が宮崎県児湯 (こゆ) 地域家畜市場に完成
し、 9月30日関係者約600人が参加、 除幕式ならびに記念式典が行われた。 



 【功績をたたえ建立された糸秀号の顕彰像】



 完成した顕彰像はブロンズ製で約3メートルの高さで、 総工費約1,500万円は市町
村、 関係団体、 生産者、 子牛の購買者などの援助で賄われた。 

  「質と増体の児湯牛」 を目指し産出された種雄牛 「糸秀号」 は、 高鍋町の宮崎県
家畜改良事業団で管理され、 今年の8月9日で15回目の誕生日を迎えた。 

 これまで約224,000本のストローが製造され、 195,000本が県内の生産者に提供さ
れた。 子牛の生産は75,000頭、 登録頭数は14,000頭を数え、 宮崎県の肉用牛振興に
大きく貢献してきた。 

 昭和55年8月に川南 (かわみなみ) 町で誕生した 「糸秀号」 は、 各検定で抜群の
成績を収め、 本格的に供用を始めた昭和58年以降は種雄牛としてその能力を最大限
に発揮。 平成2年度からの県内での広域利用後は県全体の和牛改良に大きく貢献し
た。 生産された子牛は体型、 発育ともに優れており、 子牛や肉牛の価格を引き上げ
た。 これらの功績をたたえ、 後世にその名を伝えるため、 関係者の総意により顕彰
像が建立された。 

 式典後の懇親会では、 宮崎牛1頭分の牛肉が参加者に振る舞われ、 絶品ともいえ
る宮崎牛の焼き肉に舌鼓を打ちながら和牛談議に花が咲いた。 


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