この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
北海道の乳用牛群総合改良推進事業、 いわゆる乳検には道内の57%の乳牛飼 養農家、 約66%の経産牛が参加している。 検定情報は毎月酪農家にフィードバックされるもの、 半年又は1年に1度の ものなど種類が多く、 13種類にも及ぶ。 その中で何と言っても、 すぐ役立つ情 報は毎月届く 「牛群検定成績表」 である。 残念なことに、 これを十分活用し、 生産技術の改善に役立てている酪農家はほんの一部で、 実にもったいない話で ある。 確かに牛群検定成績表は役立つ情報が満載だが、 数字が多く理解するにはあ る程度の熟練が必要。 そこで北海道乳牛検定協会は、 昨年12月、 牛群検定成績 表に重ねると、 目的に合った数字だけが読み取れ、 かつその意味や改善のため のヒントを得ることができる 「テンプレート」 を考案した。 B4サイズのテンプレートは4枚1組で、 @搾乳日数と産乳量、 A繁殖、 B 体細胞、 C初産牛に関する情報だけを読みとれるようそれぞれ穴があいていて、 そのわきに数字の読み方が分かりやすく説明されている。 協会では、 検定組合などを通じて1組1, 000円で販売しており、 分かりやす く、分析が容易にできるとなかなか好評だ。 ただ、 1枚ずつ手作りなので、 協 会では注文に応じるため、 その作成に追われている。