◎地域便り

　この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
　

100頭規模の繁殖経営が農林水産大臣賞

(鹿児島県　山口和彦)

　

  社団法人全国肉用牛協会主催による全国肉用牛経営発表会が､ １月25日東京
で開催された｡ この発表会は肉用牛生産の振興と活性化を推進することを目的
に､ 肉用牛経営者や生産組織を対象に毎年開催され､ 全国６ブロックにおける
ブロック発表会と､ 各ブロックの最優秀賞受賞者による全国発表会で構成され
ている｡ 
　
  全国発表会で､ 大規模肉用牛繁殖経営に取り組んでいる鹿児島県肝きも属つ
き郡串良町の鍋池繁男さんが､ 最高の栄誉である農林水産大臣賞を受賞した｡ 
　
  鍋池さんは ｢次世代へつなげ！魅力ある肉用牛｣ と題して､ ①25年間で着実
規模拡大を実現したこと､ ②大規模繁殖経営 (100頭規模)を家族労働力 (本人
､ 妻､ 次男) で営んでいること､ ③優良子牛の保留により母牛群の整備を進め
将来を見据えた経営を実施していること､ ④多頭飼育にもかかわらず生産率等
の生産技術レベルが高いこと､ ⑤魅力ある肉用牛経営の実現により後継者を育
成していることなどを発表し､ 先進的肉用牛繁殖経営事例として高く評価され
た｡ 
　
  鍋池さんは､ 将来的には経営規模を150頭まで拡大し､ 法人化する計画である｡

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