◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

家畜ふん尿の肥効性調査に高まる期待!

(北海道 宮本正信)

 


  北海道士別市では、 道のモデル事業として家畜ふん尿悪臭軽減化処理事業(土
壌菌処理) を実施している。@ 悪臭の軽減 A堆肥化の促進についてはおおむね
達成されたが、 現在、 処理段階で生産される液肥の有効活用を模索している。 
 
 今年度は、 本格的に家畜ふん尿有効利用調査試験に取り組み、 上川支庁、 道
立上川農試、 士別地区農業改良普及センター、 士別市、 JA士別市、 JA多寄
の7団体からなる調査チームを編成した。 チームでは、 夏ダイコンが作付けさ
れた民間ほ場に、 28の試験区を設け、 液肥の散布試験を実施、 過日、 普及セン
ターが中心となり生育、 収量調査を行った。 
 
 今後、 土壌の化学性・物理性調査、 液肥・堆肥の成分分析、 有毒性物質の有
無、 土壌生物性 (微生物) 調査等をチーム内で分担して行い、 年度末までに報
告書をまとめることにしている。 しようとする取り組みが広がりを見せている。 

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