この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
平成6年に4回開催された、 北海道大野町の道南家畜市場での褐毛和種子牛 の取引価格は、 各開催月とも前年を上回った。 取引が成立した頭数は、 前年より290頭少ない959頭であったが、 取引価格は、 1頭当たり、 1kg当たり単価とも前年を上回ってまずまずの価格であった。 理由として次の点があげられる。 ・数年前からの価格低下を受けて、 従来の自然交配から、 人工授精に転換し、 優秀な種雄牛による子牛の生産を進めたこと。 ・購買者 (九州地区が主体) への購買PRや、 購買者の意向に添った系統の子 牛生産に努めたこと。 ・価格が比較的手頃なことと、 粗飼料主体のため子牛の胃袋の基礎がつくられ ており、 肥育成績がいいこと。 このように、 生産者と関係者が良質な子牛を出荷しようとする努力が実った ためと考えられる。