◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

道産褐毛和種の改良努力

(北海道 脊戸 皓)

 


  平成6年に4回開催された、 北海道大野町の道南家畜市場での褐毛和種子牛
の取引価格は、 各開催月とも前年を上回った。 
 
  取引が成立した頭数は、 前年より290頭少ない959頭であったが、 取引価格は、 
1頭当たり、 1kg当たり単価とも前年を上回ってまずまずの価格であった。 
 
  理由として次の点があげられる。 

・数年前からの価格低下を受けて、 従来の自然交配から、 人工授精に転換し、 
 優秀な種雄牛による子牛の生産を進めたこと。 

・購買者 (九州地区が主体) への購買PRや、 購買者の意向に添った系統の子
 牛生産に努めたこと。 

・価格が比較的手頃なことと、 粗飼料主体のため子牛の胃袋の基礎がつくられ
 ており、 肥育成績がいいこと。 
 
 このように、 生産者と関係者が良質な子牛を出荷しようとする努力が実った
ためと考えられる。

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