この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。 |
群馬県経済連畜産部では、 ET技術を活用し酪農家と肉用牛肥育農家の所得 向上と経営の安定を図ることを目的に、 肉用牛契約生産事業を平成6年度より 開始した。 この事業は、 全農の飼料畜産中央研究所受精卵移植研究室から供給された黒 毛和種の凍結体外受精卵を県内酪農家の乳牛に移植し、 生産されたET和子牛 を、 おおむね45日間酪農家で哺育し、 肉牛肥育農家に提供するものである。 ET和子牛の取引価格は、 経済連が主催する渋川和子牛市場での直近価格を 参考にして設定する。 肥育農家では、 生後月齢で約30〜32ヶ月まで肥育し、 生 体重約700kg(去勢) を目安として系統出荷する。 3月には第1号のET和子牛の誕生が予定されているが、 今後酪農家と肥育 農家を対象とした意見交換会や哺育育成技術研修会も予定されており、 事業効 果が期待される。