◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

遠野郷で 「馬っこふれあいまつり」 を開催

(岩手県 森谷 浩美)

  9月3日、 柳田国男の 「遠野物語」 の舞台となった岩手県遠野市において、 
「馬っこふれあいまつり」 が開催された。 会場となったのは、 遠野 「馬の里」 
事業により造られた 「ホースパーク施設」 である。 遠野 「馬の里」 事業とは、 
馬を愛し、 共に歩んできた歴史を持つ遠野市において、 地域活性化の一貫と
して平成5年度〜9年度までに事業費約45億円の予定でホースパーク、 農用
馬・乗用馬の繁殖改良施設、 軽種馬・乗用馬の育成調教施設及びふれあい牧
場を整備する事業である。 今回は、 完成したホースパーク施設のお披露目を
兼ねて、 ふれあいまつりが開催された。
 
 会場は4ブロックに分けられ、 インストラクターによる乗馬演技披露から、 
乗馬体験、 幌馬車への乗車、 馬の写生会など、 各ブロックごとに子供から大
人まで楽しめる様々な催し物が行われた。 このほか 「丘の喫茶店」 もオープ
ンし、 遊び疲れた人が馬を眺めながら、 ゆっくり休める場を提供していた。
 
 当日は、 あいにくの曇り空にも関わらず、 約500人がホースパーク施設に
集まった。 南部曲がり家の里である遠野市でも、 最近は馬を間近で見たこと
のない人が多く、 恐る恐る馬に触っている姿があちこちで見られたが、 果敢
に乗馬に初挑戦する姿もあった。 子供たちの人気はポニーに集中し、 ポニー
乗馬の時間になると、 順番を待つ子供たちの長い列が広場にできていた。 ま
た、 昼食にはジンギスカンなどが用意されていたが、 またたくまに売り切れ
てしまうほどの盛況ぶりであった。 

    

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