◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

「知多牛」 の生産者直売始まる

(愛知県 森下 忠)

  地域便り7月号で紹介した 「半田酪農青年部」 は、 平成7年度の地方振興
事業により移動販売車を購入した。 この販売車で精肉や乳製品の販売許可を
取り、 10月から精肉とアイスクリームの定期直売を始めている。 
 
  精肉は、 地元の 「知多牛」 の格付けB4クラスを商品のメインに、 また、 
アイスクリームは、 みどり牛乳のブランドでオリジナルブランド 「プレミア
ムアイス」 を作り、 パッケージも独自なものにして販売している。 

 精肉等の販売については、 酪農家の後継者が行っているため、 毎日という
訳にはいかず当面は、 毎週金曜日に半田市内の農協支店を中心に巡回してい
く予定である。 また、 半田市を始めとした地域でのイベントにも積極的に参
加していきたいと考えている。 先日も半田市内の大学の学園祭に参加し、 地
域の特産として 「知多牛」 のアピールを行った。 今後も半田市の農業祭など
に参加していく予定である。 

 販売車の購入は、 業者の選択から販売車の図案まですべて自分達の話し合
いで行った。 今回の移動販売の宣伝も、 自分達でマスコミへの売り込みを行
い、 TV等で取り上げられている。 このように、 “酪農家の手作り”を目玉と
して運営している。 
 
  移動販売車の購入により、 酪農後継者の負担は金銭的にも労力的にも確実
に増えている。 しかし、 逆に夢が一部実現したため、 目に見えてやる気が出
てきており、 若い酪農家たちのこれからの活躍が期待される。
 
    

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