◎地域便り

 この「地域便り」では、北海道、岩手県、群馬県、宮崎県及び鹿児島県の協力を得て、地域における畜産の新しい動き、先進的な畜産経営の事例等を紹介してます。
 

ながさき牛づくり振興大会開催

(長崎県 富永 祥弘)

   「ながさき牛づくり振興大会」 が10月25日、 長崎県壱岐家畜市場で県内肉
用牛関係者約3,000人を集め開催された。 大会では、 ★育種価と高い技術で進
めよう! 「ながさきの牛づくり」  ★知恵と努力でコストの低減・品質向上を
両立させよう! ★達成しよう! 「肉用牛倍増プラン」 伸ばそう! 「ながさき
牛」 などのスローガンを掲げ、 参加者の意識高揚を図った。 

 また、 大会では、 長崎県肉用牛の発展方向を示した 「肉用牛倍増プラン」 
の報告をはじめ、 第7回全国和牛能力共進会への決意表明が行われた。 先進
優良農家の事例発表として、 壱岐郡郷ノ浦町の野本勝博氏の“一貫経営への
取り組み”が紹介された。 この発表では、 地域内の子牛の高付加価値化のた
めの枝肉研究会を発足させ、 集団化による経営の規模拡大と肥育技術の向上
を目指し、 県単独事業の低コスト肉用牛倍増施設整備事業による施設の充実
を図り、 地域の牽引力になっていることが報告された。
 
 平成6年に策定された長崎県 「肉用牛倍増プラン」 については、 飼養頭数
12万頭、 生産額300億円を目標としており、 平成7年2月現在で飼養頭数
94,800頭、 1戸当たりの飼養頭数11.2頭とこれまでの県史上最高を記録する
など、 同プランが着実に発展し、 規模拡大につながっていることが明らかに
なった。 

 同時に開催された長崎県和牛共進会では、 最近間接検定において抜群の成
績が得られた 「牛若丸」、 「糸晴美」 等の種雄牛が優秀な成績を修め、 本県肉
用牛関係者は、 平成9年に岩手県で開かれる第7回全国和牛能力共進会での
活躍に期待を寄せている。 

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